2024年8月4日放送の「健康カプセルゲンキの時間」では、熱中症にならない水分の摂り方の「飲水学」が紹介されました。
その内容を紹介します。
飲水学って何?
「飲水学」とは、熱中症から身を守る水分補給術として考案された方法です。
人には、体内の水分量が減ることで喉の渇きを感じる「口渇中枢」という機関がありますが、加齢とともに機能が衰退してしまいます。
普段の水分補給の方法を見直すことで、熱中症などの脱水を防ぐのが狙いです。
どんな飲み物をどんなタイミングでどの程度の量を飲むのかについて、科学的根拠に基づいて考えられています。
6オンス8回法とは?
「6オンス8回法」とは、飲水学によって考案された水分の摂取方法です。
6オンスとは、180mlでコップ1杯分に相当します。
この量を決まったタイミングで摂取します。
具体的には、
・起床時
・朝食時
・午前10時頃
・昼食時
・午後3時頃
・夕食時
・入浴前後
・就寝時
の8回補給します。
年齢が高くなると、口渇中枢が低下してしまい、喉が渇かなくなるため、水分補給をしなくなりがちです。
そのため、あらかじめ水分補給をするタイミングを決めておくという方法です。
特に、就寝前と起床時の水分補給が重要で、睡眠時には体内の水分が500ml程度失われています。
そのため、就寝前と起床時の水分補給が重要になります。
トイレが近くならない水分摂取法
就寝前に水を飲むと、トイレが近くなるからという理由で敬遠している人もいるかもしれません。
そんな場合は、トイレが近くならない水分摂取法を試してみてください。
方法は、
常温かぬるめの水、または経口補水液180mlを用意し、5分かけてすこしずつ飲みます。
5分かけて飲むことで、脳にバレなくできます。
体内には「抗利尿ホルモン」という、水分を貯めるように指示するホルモンがあります。
一度に大量の水を飲むと、この抗利尿ホルモンの分泌が減り、尿として排出されます。
逆に、少しずつ水を飲めば、抗利尿ホルモンが水分が補給されたと気づきにくいため、尿になりにくくなります。