鉢植えで多肉植物を育てていると、定期的に植え替えをする必要があります。
ただ、この植え替えの時に失敗して、せっかくの多肉植物を枯らしてしまうことがあります。
ここで失敗しないポイントの1つが「水やり」です。
特に多肉植物は乾燥に強いという特徴があるため、水やりの方法は他の観葉植物とは少し異なります。
そんな多肉植物の植え替え時の水やりについて紹介します。
多肉植物の植え替えが必要な理由
そもそもなぜ多肉植物は植え替えが必要なのでしょうか。
まず1つは土の質の低下です。
鉢植えで育てていると、同じ土で育てることになります。
そうすると、だんだんと土の栄養分が減り土の質が低下してきます。
土の質が低下すると水はけが悪くなるため、ちゃんと水やりをしていても根腐れを起こすことがあります。
土の栄養素が減ることにより、生育も悪くなってきます。
他の理由としては、多肉植物の成長とともに根が張ってきますが、
鉢植えの大きさは同じですので、根詰まりを起こしてしまい弱ってしまうことがあります。
こういったことを防ぐため、植え替えが必要になります。
大きく育ったのなら、それにあった大きさの植木鉢がいいですし、
土の栄養素のことを考えると、新しい土に植え替えたほうがいいでしょう。
植え替え後の水やりはどうする?
植え替えでは、水やりで失敗する場合があります。
ポイントとしては、
「植え替え直後はしばらく水やりをしない」
ということです。
多肉植物としては、植え替えをすることで負担がかかっています。
その状態で水やりをしてしまうと、さらに負担をかけてしまいます。
できれば植え替え後は1週間ほど水やりを控えましょう。
そして1週間たったら、水やりをするのですが、この時はまずたっぷりと水やりをします。
そして、また1週間水やりをやめます。
そしてまた水やりをたっぷりしてから、後は普通の水やりをします。
ただし、ハイドロカルチャーに植えている場合の水やりの方法は異なります。
ハイドロカルチャーにたっぷりと水やりをしてしまうと、湿度が高くなりすぎるため、根腐れの原因になってしまいます。
ハイドロカルチャーに植え替えた場合の水やりは、霧吹きなどでハイドロボールを湿らせるだけにしましょう。
これは保水力の高い人工培土の場合も同様です。
水やりのときは切り口に注意
普通の観葉植物の場合、乾燥に注意する必要があるのですが、
多肉植物の場合はむしろ逆で、水のやりすぎに注意する必要があります。
実際、多肉植物が傷んだり腐ったりするのは水分・湿気が関連してきます。
特に注意する必要があるのが、葉や茎の切り口です。
葉や茎の切り口が濡れたままになっていると、そこから傷みが進んで、最悪腐ってしまいます。
多肉植物は植え替えや増やすときに葉などをカットするのですが、切り口には注意しましょう。
特に切り口が乾いていない状態で水やりをすると、傷みやすくなります。
水やりをするのは、切り口が乾いてからにします。
だいたい切り口が乾くまでは3〜5日間ぐらいかかります。
(季節によって多少差があります)
特に植え替えの後の多肉植物は、根や下葉などをカットすることがあるので、切り口が乾燥していません。
植え替え後にすぐに水やりをせずに1週間ぐらい間隔を空けるのは、これが理由です。
植え替え後に水やりをするときは、切り口をよく確認してからにしましょう。
また、水やりはしていないつもりでも、部屋の湿度が高かったり、室外で雨にあたったりしても同じですので十分注意しましょう。